ノミネート店舗15店舗の中から、受賞店舗が決定いたしました。神戸三宮センター街でお買い物中のお客様審査や神戸市デザインクリエイティブディレクターや外部審査員を迎えた書類審査のもと受賞店舗を決定いたしました。それぞれの審査員からの講評も是非ご覧ください。



　黒を基調とした壁面は斜めに張られた天然木の素材感、２階の窓面には植栽を配して上品さと潤いを感じさせます。また、大きなショーウィンドーは季節ごとに変化して、街路の賑わいを演出しています。店頭には什器を配置せず、障害物をなくすことで来街者が安全に来店できるように配慮されています。
　昨年に続き、二年連続の金賞を獲得したLUSH神戸三宮店の外観は神戸三宮センター街の顔となる店舗の一つであると思います。






　ファサードに使われている木材と大きなガラス面がメガネのフレームとレンズを象徴しているかのようでした。店内の明るさや清潔感が外にも溢れ出ており、お店に用が無くとも前を通るだけでポジティブな気持ちにさせてくれます。白を貴重としたシンプルな空間に木材やガラスの素材感、植栽の緑のバランスが気持ちいい。神戸にふさわしい清らかな雰囲気をストリート全体に醸し出してくれている素敵な店構えだと感じました。





　神戸三宮、フラワーロード両面ともに大きなウィンドーがお客様をお迎えされています。特に神戸三宮センター街に面したエントランスは正面の空間にベンチを設置され憩いの場を提供されています。ゆったりとした風のながれる中に賑やかな街の雰囲気が感じ取れます。フラワーロード側のファサードは大胆なガラスの壁面と1階部分のショーウィンドーの商品ディスプレーに季節を感じることができます。
　大胆にして繊細なデザインにお店の神戸の街に対する意気込みを見いだしました。






　エクセルシオールカフェは、神戸三宮センター街と京町筋へと至る通りとが交わる「角地」に位置している事から、二面ファサードを形成する事が可能であり、他店舗と比較しても通りに対しての視認性が高いです。また、旧居留地の建物の様なレトロで重厚感のある二面の外観デザインは「神戸らしさ」を、通りを歩く人々に対して十分アピールする事に成功しているだけでなく、モノトーン調の外観色使いもまた、格式高く、かつ落ち着いた印象を与え、訪れるお客様に安心感を与える造りとなっています。





　商品である「革（鞄）」と「木」と「石（煉瓦）」と…
ファサードからしっかりと取り扱い商品イメージが発信され、足を止めるだけのインパクトを感じるとともに「神戸らしさ」「神戸発信」も感じました。
　また、店内見え掛かりの「木什器」の高さが高い割に、圧迫感を感じず、店内へと自然に引き込む、少し古い表現ですがVMDも意識された、非常に素敵なお店と感じました。
　コンセプトでしょうか「The finest performance from our hearts」。これからも楽しみなBAGGY PORT様です。





審査委員会
天宅　正　　神戸市クリエイティブディレクター
行成　美和　甲南女子大学　文学部　メディア表現学科　講師
槻橋　修　　神戸大学大学院　工学研究科　准教授
土井 一三　神戸三宮センター街一丁目商店街振興組合　理事長
長澤　宗弘　神戸三宮センター街一丁目商店街振興組合　担当副理事長
内田　幸市　神戸三宮センター街一丁目商店街振興組合　空間再生委員会 委員長